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【第5回】
追い炊き機能には、給湯器の進化の
歴史が詰まっています

エコキュートはたとえお湯切れしても、タンクが空になるわけではないと理解した、えころさん夫妻。もうひとつの大きな疑問、お風呂の追い炊き機能についてゼロハイム博士とドクター・カデンに質問します。ひとことで「追い炊き機能」といっても、いろんな方法があることにビックリです。


ドクター、さっきお風呂の追い炊き機能にはポンプを使うという話が出ましたよね。

ええ。お風呂の湯を追加で温めるには、バスタブからぬるくなったお湯を汲み取り、温めたお湯を送り出すポンプが必要です。どんな給湯器でもこれは共通です。汲み取ってきたぬるいお湯をどうやって温めるか、その方法が進化しています。
特に電気温水器では、もともと電熱ヒーターの原理を使っているので、これを追い炊きにも利用して温めなおすという方法をとっていました。下の図のようなイメージです。初期のエコキュートもこの方法で追い炊きをしていたんですよ。


電気温水器の追い炊き 電熱ヒーターの原理

この方法だと、電気代が余計にかかってしまうんですよねぇ。

そうなんですか、博士?

考えてみてください。せっかくエコキュートのお湯を割安な夜間の電力で沸かしても、追い炊きをするのは、みなさんがお風呂に入ったり、家事をしたりする時間帯ですよね。

そういえばそうね。パパがお風呂に入るのは夜10時ごろだし・・・

朝晩や昼間の電力単価は第1回でご説明したとおり、割高になってしまいます。

ホント、割高になっちゃうわ。パパ、今日から追い炊き禁止!

おいおい、それはないだろう。

奥さん、ご安心ください。2003年以降のエコキュートなら、熱交換式の追い炊きシステムになっていますから、電気代はほとんど増えませんよ。さらに申し上げれば、電気温水器にも今では熱交換式のタイプが登場しています。

熱交換式って、どういうものですか?

給湯タンクの中に熱交換器を設置し、お風呂から汲み上げてきたお湯を温めなおすというものです。

熱交換器? タンクの中に?

ええ。図にすると、こんな感じです。


エコキュートの中の熱交換機

熱交換器には、深夜電力で沸かしたお湯の熱エネルギーがたまっています。お風呂のお湯はポンプを伝って熱交換器の中を通ることで温められます。タンク内のお湯とも接触しませんから、衛生上の問題もありません。

これなら昼間や朝晩の時間帯に電気を使わずにすむんですね?

ええ。深夜に沸かしたお湯の熱エネルギーを利用しているわけですからね。厳密にいえば、送水ポンプが動いていますから、電気代はゼロではありませんが、ほとんど無視できる程度です。

ああ、よかった。

これで心おきなく追い炊きができるな。

博士が脅かすから。

えころさんのお宅では大丈夫ですが、2003年以前のエコキュートをお使いのご家庭では、追い炊き運転だけではなく、高温足し湯も考慮された方がいいかもしれませんね。しかし、この追い炊き、高温足し湯というのは、電気温水器の進化の歴史を端的に表しているんですよ。

どういうことですか?

最初、電気温水器には追い炊き機能がなかったんです。

それじゃあお風呂がぬるくなったら、どうしてたんですか?

高温足し湯といって、バスタブのお湯を少し抜いて、高温のお湯を蛇口から入れて温めていたんです。

ああ、僕の実家の電気温水器もそうでしたよ。熱湯が出てくるから、やけどしないように気をつける必要があったなぁ。

ハイムで家を建てる前に住んでたマンションのガス給湯器もそうだったわね。熱湯が少しだけ出てきてバスタブ全体を温めるんだけど、お湯の温度が下がり過ぎたときは追いつかなかったわ。

今となってはずいぶんムダのある方法なんですが、電気温水器自体がお湯を作るだけのシンプルな構造だったので、この方法しかなかったんだと思います。次に登場したのが、ポンプでお風呂のお湯を取り込んで、温めた後に送り出す追い炊き方式です。

ガス給湯器でも使われている方法です。

追い炊きはできるようになったのですが、先にご説明したような電気代の問題があったんですね。これを克服したのが、2003年以降のエコキュートなんですよ。

なるほど。給湯器も年々進化を遂げているわけですね。

それから、第3回で奥さまがおっしゃっていたお湯切れですが、最近のエコキュートには自動沸き増し機能がありますので、これを設定しておくと、タンクの中のお湯が少なくなっても自動的に沸き増しして、お湯切れの心配がなくなりますよ。

タンクの中のお湯がなくなったら、いつでも自動的に沸かしてくれるの?

そうです。しかし、これも昼間にしょっちゅう沸き増しするようだと、割高な電気代でお湯を沸かすことになってしまいます。

そういうことよね。追い炊きにせよ沸き増しにせよ、どの時間帯にするかが問題なんですよね。

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