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なるほど!オール電化使いこなし術

省エネ家電を、さらに賢く快適に使いこなすプロの技を伝授します。

【第6回】
かしこく利用しよう!
エコキュートの運転モード

※当記事は2008年10月に公開した記事で、電気料金は当時のものとなります。

ゼロハイム博士とドクター・カデンの説明で、えころさんたちも今までよくわからなかったエコキュートのしくみがだんだん理解できてきました。しかし、お母さんにとっていちばん気になるのは、なんといっても電気代のようです。


最近、オール電化のチラシやパンフレットを見てたら、「エコキュートの電気代は月々約1000円!」って書いてあったんですけど、ウチのエコキュートの電気代もそれぐらいなんですか?

エコキュートの電気代がいくらかかっているのか、という質問にはお答えするのがむずかしいんですよ。でも、考え方ならご説明することができます。そのためにまず、光熱費ナビを使います。

光熱費ナビ?

そうです。
光熱費ナビのデータの中に1日の消費電力の推移グラフがあります。
たとえば、こんな感じです。

【1日の消費電力の推移グラフ】

1日の消費電力の推移グラフ

※地域によっては、エコキュートの電力が分電盤を経由せずに供給されるので、記録がない場合があります。

この中の午前2時~6時に使われている電力が、エコキュートの消費電力なんですよ。

同じ時間帯にえころさんたちが起きておられて、電気を使って活動されていれば別ですが。

午前2時~6時なんて、家族全員熟睡してますよ。

夜はエアコンも使ってないし。午前2時なら食器洗い乾燥機も使い終わってるよね。

では、エコキュート以外に大きく電力を消費するものはありませんね。これで、エコキュートが深夜から早朝にお湯を沸かしているのがおわかりになりますよね。

しかし、エコキュートって思ったより電気を使うんだなぁ。

一般的に、家庭で使うエネルギーの約3分の1は給湯のためのエネルギーだといわれています。エコキュートのヒートポンプを使ってもこの消費電力量ですからね。ヒートポンプ式でなければ、もっとたくさん電気を使うと思いますよ。
ただ、消費電力量だけで見ると誤解されてしまいますので、電気代に換算したグラフを見てみましょう。深夜が7円/kWh、昼間が25円/kWhで計算しています。

【1日の電気代の推移グラフ】

※当記事は2008年10月に公開した記事で、電気料金は当時のものとなります。

1日の電気代の推移グラフ

なるほど。電気代に換算すると、そんなに高くないですね。

昼間の方が高くなってるわね。やっぱり深夜の電気代って安いのねぇ。

季節によってもずいぶん違うんですね。エコキュートの消費電力も夏は少ないけど、冬は多くて運転時間も長いですよね。春はその中間かな。

冬は水道の水が冷たいことや、ヒートポンプに利用する大気の気温が低いことがその理由です。同じヒートポンプを使っても、夏より冬のほうが電力を消費します。

夏と冬でどのくらい違うんですか?

季節別の消費電力をハイムで試算しましたので、ご覧ください。


ハイムの季節別の消費電力の試算

夏と冬で2倍以上違うんですね。

そうですね。季節差があるので、先ほど奥さまがおっしゃった「電気代月々約1000円」というのは、誤解を招く可能性がありますね。1年を平均するとそれぐらいになるんでしょうが。

エコキュートの電気代って、どれぐらいかかっているのか実感できないのよね。

知らないうちにお湯を沸かしてるからね。

エコキュートの電気代を節約するポイントは、運転モードですよ。メーカーによって運転モードの名称やボタンの表記が異なるのですが、だいたい以下のような運転モードがあると思ってください。


運転モード

上の3つのモードの中でも「多め」「控えめ」が設定できたりします。ここでのポイントは、その家庭の必要湯量を学習して、沸き上げ湯量を制御する自動設定が、電気代削減につながるということです。つまり、「おまかせ」モードを選ぶべきなんですね。

よかった! ウチも「おまかせ」モードだわ。

実は最新の機種では、「おまかせ」モードの中でも節約気味に沸かす「おまかせ節約」モードがあったり、最適モードをアドバイスする機能がついているものもあるんです。

やっぱり最新の機種ってスゴイのねぇ。

エコキュートに限らず、どんなものでもそうだよ。でも、ウチのエコキュートもちゃんと使いこなせば、もっと省エネできるかもしれないよ。

えころさんのおっしゃるとおりです。どの機種でも取扱説明書をよく読み、それぞれのご家庭に合わせたモードに設定することが、電気代の削減につながります。さらに、エコキュートには学習機能がありますから、えころさんがお湯の使用量を減らせば減らすほど、エコキュートもそれを学習して沸き上げ量を加減してくれますよ。旅行などで何日間か家を空ける場合は、「休止」モードにすることもできます。

エコキュートが省エネだといわれる理由のひとつですね。

もう1点、省エネポイントを挙げるなら、自動保温・自動足し湯の設定時間をご家庭のライフスタイルに合わせて変えてしまうことです。えころさんのエコキュートはフルオートタイプですか? それともセミオートタイプですか?

えっと・・・どっちだっけ?

フルオートって確か、お風呂のお湯がぬるくならないように自動的に追い炊きしてくれるタイプですよね? ウチは僕の帰宅時間が遅いときがあるので、フルオートにしたんじゃないかな。

フルオートタイプとセミオートタイプの違いは、こんな感じです。


■電気温水器のタイプ

  • フルオートタイプ(追い炊き機能付)
  • フルオートタイプ(追い炊き機能付)

    お湯はりから、保温・足し湯まですべて自動。
    追い炊き・さし水などはスイッチ操作で行います。

  • セミオートタイプ
  • セミオートタイプ

    お湯はりが自動。
    高温さし湯や足し湯・さし水などはスイッチ操作で行います。

フルオートの場合、工場出荷時には自動保温・自動足し湯の設定時間が4時間になっています。えころさんの場合、ご主人の帰宅が遅いとき、奥さまから何時間ぐらい遅れてお風呂に入られますか?

私と子どもたちが入るのが7時ぐらいでしょ? パパが遅いときって11時ぐらいになるから・・・

やっぱり4時間ぐらい?

それなら初期設定のままで大丈夫ですね。しかし、例えば2時間ぐらいで家族全員がお風呂に入ってしまうご家庭なら、設定時間を2時間に変更した方がおトクです。

家族が次から次へとお風呂に入るご家庭なら、自動保温・自動足し湯の機能をオフにしてもいいかもしれませんね。

そんなことできるんですか?

先ほどからお話している設定時間をゼロにすればいいんですよ。

なるほどなぁ。省エネするにも、機器を使いこなすにも、やっぱり家族ごとのライフスタイルを頭に置いておかなきゃいけないですね。

おっしゃるとおりです。

そもそも給湯機の運転モードは、昔の電気温水器が大量にお湯を沸かしていたのがムダだった、という反省から生まれたんですよ。昔の電気温水器は、お湯切れを防ぐためにタンクの容量を大きめに設計して、お湯をたっぷりめに沸かしてたんです。ですから、時間が経過するごとに使い切れなかったお湯から熱エネルギーが逃げて、ムダが発生していました。

確かに、タンクが大きければお湯切れすることも少ないでしょうけど、余ったお湯を翌晩また沸かし直すというのはムダですよね。

ですから、その対策としてメーカーはまずタンクの断熱性能を向上させました。その次に考えたのが、ユーザーの生活パターンに合わせて、最初から湯沸かし量をコントロールすることだったんです。

そのほうが合理的ですよね。最初から適正量を沸かしていれば、ムダもないし。

さらにユーザーがお湯の使用量のムダを減らせば、エコキュートがそれを判断して、ますます省エネ運転してくれるわけですから。

たとえば、からだを洗っているあいだシャワーを出しっぱなしにする習慣がある人は、それをやめるだけでお湯の節約になるし、エコキュートが湯沸かし量を調整してくれるんですよ。

ヒカリ、シャワー出しっぱなしにしてない?

してないよー! ちゃんと止めてるよ。

先ほど奥さまがおっしゃったとおり、エコキュートの電気代はなかなか実感できません。それは直接燃焼式の給湯器と違って、給湯器を使った時間と運転時間が完全一致しないからなんです。でも、使っている人が省エネ努力すれば必ず結果がついてくるのが、エコキュートなんですよ。

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